静かなるドン、ポテトの生涯

静かなるドン、ポテトの生涯

2024.07.08

ポテト

昨日はポテトのために沢山の方々にお越し頂きありがとうございました。
本日7月8日も11時頃から17時頃まで猫休憩室にいます。その後連れ帰り、家族でお葬式をあげたいと存じております。
もしお別れの挨拶をされたい方はお申し付けください。お時間のない方は、お別れの挨拶だけでもお越しいただければ幸いです。

当店の古くからの常連様が木津市のお店にくるくる巻き毛の羊みたいな可愛い猫さんがいましたよ!がきっかけでポテトは大阪移転後初の子猫として2016年2月23日に当店カフェニャンズの仲間入りをしました。

生駒でお世話になっていたブリーダーさんが廃業されたこともあり、
どうしようかと迷っていた時の素敵な巡り合わせでした。

大きくなるにつれ巻き毛が無くなっていきました。私を見つけるとよく後ろをついてきて、ポテトは猫を被った犬のパグのようでした。

お膝乗りはあまりしませんでしたが大人しく、お客様の横に居座り撫でられゴロゴロと喉を鳴らす事で皆様に可愛がられていました。他猫さんと喧嘩する事はなくおっとりどっしりして日々を過ごすポテト。ただ、鼻がペチャンコだったこともあり、よく涙目や鼻水を拭いてあげたりしていました。

2021年の7月末、ポテトの目が突然白くなっていました。かかりつけのてづか動物病院で診察後、どうぶつ専門眼科を紹介され診察、角膜に穴があいているとの事。手術かと思いましたが、目薬で治る可能性が90%と言われ、そこからポテトの目薬治療が始まりました。

徐々に治っていき、いつもの可愛いまん丸の目になりました。

喜んでいた日々も束の間で、再び目が白くなりました。そして目薬治療。何度も治っては再び白くなる、その繰り返しを続けこの3年間で24回の通院を重ねました。

鼻がぺちゃんこで鼻水が目に入りやすく、さらには瞼が完全に閉じれないほど眼球が大きく出っ張っていたために目のウイルスを防御する事が困難だったポテト。

車は苦手で毎回、口を開けてはぁはぁと頑張ったポテトは病院ではいつも大人しく目の検査を受けていました。ご褒美に診察の待ち時間にちゅーるを2〜3本をペロリと食べたポテト。

目や口の周りを拭かれるのが嫌でお客様の足間に隠れることもしばしばありました。

先日の6/21金曜日にどうぶつ眼科に連れて行くと診察室でもはぁはぁが止まらず、いつもの目の検査を中止し、天満のどうぶつ総合病院を紹介され、眼科を直ぐに出発。肺に水が溜まったり、胃に空気が溜まったりして呼吸がしんどかったり食欲がなかったりしていましたが、胸水と胃の空気を抜き随分と楽になりました。もう少し安静になってからの検査が必要と酸素室での入院。「いずれにしても早くて月曜日の退院になる」と。
翌土曜日の夕方に検査結果を聞くと「がん性胸膜炎」と診断され、余命3-4日。

翌日曜日のお昼までに酸素ハウスの手配をし、連れて帰り余命を住み慣れたお店で暮らす事になりました。慣れない酸素室が機械の熱で暑いのか、はぁはぁと出たがる事もあるポテト。

ケージ掃除もあり外に出してあげるとトコトコと歩いて受付に座って涼しげなポテト。ご飯もそこで食べたり、ケージに戻って食べたりと病院でのはぁはぁ〜が無くなり、もしかして病気は幻かもと思った日もありました。ケージのマットの下に保冷剤を敷いたりしそこで気持ちよく寝てたりしていました。

その後、食欲を無くしたり、また食べたり、口をあけてハアハアしたり落ち着いたりしたポテト。
皆様にお祈りして頂いたり、お越し頂いて励まして頂いたりした結果、ほとんど苦しむ様子もなく余命宣告を受けた後、2週間も頑張ったポテト。

虹の橋を渡った昨朝はいつものようにケージからポテトが出たがったので出場させてあげると受付までとことこと歩いていったようです。家内がご飯を用意してポテトのもとへ持って行くと眠るように息を引き取っていました。ケージではなく、いつもの馴染んだ場所で虹の橋を渡りました。
ボス猫のマンタと同じ7月7日が命日となったポテト。
マンタの次のボスは、「静かなるドン、ポテト」だったのかもしれません。

療養期間にポテトの為に沢山通って頂いた常連様をはじめ、ポテトは沢山の方々に好かれ可愛がれました。海外のお客様に「ポテート!」と笑顔で語りかけられたこともしばしばありました。

ポテトがお店で過ごした8年7カ月の皆様との日々は本当に幸せな時間だった思います。
ポテトに成り代わり皆様に感謝申し上げます。
さらにはポテトの最期の日々を少しでも快適に過ごせるようにお薬等を処方して頂いたてづか獣医師やスタッフの皆様、ポテトの目を親身になって治療して頂いたどうぶつ眼科専門クリニックの院長、獣医師やスタッフの皆様、胸水や胃の空気を抜いて頂きポテトの最期の2週間を楽にして頂いた松原動物病院の獣医師やスタッフの皆様、毎日の頻繁な目薬やお薬の投与を頑張って頂いたスタッフ皆様に改めて感謝申し上げます

Y様、ご来店の際に6月のお誕生日の猫たちとざらめちゃんのお誕生日プレゼントを頂きありがとうございます

さらには移動中の高速バスで訃報を知ったとのこと、ポテトのお供え花を頂きありがとうございます

M様、ご来店の際にざらめちゃんのお誕生日プレゼントを頂きありがとうございます

N様、ご来店の際にざらめちゃんのお誕生日プレゼントを頂きありがとうございます

Y様、ご来店の際にざらめちゃんのお誕生日プレゼントを頂きありがとうございます

K様、ご来店の際にざらめちゃんのお誕生日プレゼントを頂きありがとうございます

D様、ご来店の際にポテトのお供え花を頂きありがとうございます

さらにはざらめちゃんのお誕生日プレゼントを頂きありがとうございます

S様、わざわざお参り頂きポテトのお供え花を頂きありがとうございます

T様、ご来店の際にポテトのお供え花を頂きありがとうございます

I様、ご来店の際にポテトのお供え花と虹の橋支店でのおやつ代を頂きありがとうございます
当分の間、毎日お腹いっぱい食べれると存じます

K様、わざわざお参り頂きポテトのお供え花を頂きありがとうございます

あとお忙しい中、お時間を作ってポテトのためにお参り頂いた全ての方々に感謝申し上げます。

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Comment

  • ayachi より:

    ポテトくんいつもナデナデさせてくれてありがとう。
    寄り添ってくれてありがとう。
    おっとりした性格にたまにボーっとしてるところ、かわいいお顔がとても大好きです。
    次のお店に行くまでに会いたかったです

    虹の橋でみんなと仲良くゆっくり休んでください。

  • かずあき@寺之内 より:

    訃報を知った瞬間感じたのは、まだそんな年齢でもなのに•••」というようなものでした。お店に入ったらポテトの様子を必ず見ていたし、またポテトには良い思い出しかないので、本当に悲しいです。

    ただその一方で、

    〈3年間で24回の通院〉

    という事実には驚きました。そのようなお店の献身がなければポテトの生涯はもっと短かったのでは?とも思った次第です。

    いまはただ冥福を祈ることしかできません。

  • M より:

    ポテト ありがとう。

    自分がCat tail様に初めて行ったのが今年の4月。
    人生初めての猫カフェだった事もあり、上手く馴染めなかったのですが、初めてちゃんとおやつをあげて撫でさせてくれたのはポテトでした。
    その日からポテト推しになり、撮った写真を見て癒される日々でした。
    その後もう一度6月にCat tail様に足を運び、ポテトと過ごしました。その時の写真は大切に残してあります。

    今思えば、6月に行ったタイミングではもうしんどかったのかなと思います。でもマイペースながらも触れ合ってくれたので感謝しかありません。

    正直訃報を知ったのが8日の夜で、何も出来ず、ただ悲しいばかりです。せめてコメントを残そうと思い、書かせて頂きました。

    ポテト ゆっくり休んでね

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